【2021年版】インフルエンサーマーケティングの料金相場と費用対効果

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SNSとりわけインスタグラムのユーザー数の増加や企業のアカウント運用拡大に伴い、ここ数年で弊社にもインフルエンサーマーケティングに関するお問い合わせが非常に増加しています。

しかし本当に「フォロワーと影響力を持つインフルエンサーにサービスや商品を紹介してもらえば認知が増える!」のでしょうか?今回はインフルエンサーマーケティングに関して最も多い質問である「インフルエンサーマーケティングにはどれくらいの金額がかかるのか、導入による費用対効果はあるのか?」といった点をについて説明します。

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インフルエンサーマーケティングを実施する方法

インフルエンサーマーケティングを行う際には、主に下記のような方法でインフルエンサーを集めることになります。

  1. 自社の顧客やユーザーに直接依頼する
  2. 代理店やインフルエンサープラットフォームを活用する

1はユーザー(インフルエンサー)と直接やり取りや交渉を行う手法です。自社サービスや商品について投稿しているユーザーのなかから選定したり、サービスや商品を告知してほしいユーザーにDM(ダイレクトメール)などで直接連絡をします。この記事では2の代理店やインフルエンサープラットフォームを活用した際に必要な費用や効果について考えてみたいと思います。

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インフルエンサーマーケティングでよくある手法

昔から行われている一般的なインフルエンサーマーケティングとして、商品を顔の近くに持ってインスタグラムにアップのようなものコスメの分野などでよく見かけます。そういったものだけでなくインフルエンサーマーケティングにはその他にもいろいろななパターンがあります。

商品をプレゼントしてSNSへ投稿してもらう

⇒これは一般的な手法で、商品をインフルエンサーに送って(プレゼントして)その商品をSNSへアップしてもらうものです。物体としての商品があることが前提になりますが、発送などの手間だけで実施できるのでコストは比較的小さめです。モニターということで商品提供のみで参加してくれるユーザーも多いのですが、ブランドや商品が人気でない限り影響力のある「インフルエンサー」の参加はあまり多くありません。

商品をインフルエンサーが実際に購入してSNSへ投稿してもらう

⇒インフルエンサーに実際に商品を購入してもらってそれを投稿してもらうものです。インフルエンサーが購入をする必要があるのでコンビニに配架されているような全国に流通している商品で使われます。

インフルエンサーが情報をSNSへ投稿するだけ

⇒形のないサービスの宣伝や、イベントやキャンペーン告知、アプリダウンロードなどに活用されます。インフルエンサーは投稿をするだけなので最も手間がかからないもので、なかには「Twitterでリツイートするだけ」といったメニューもあります。

インフルエンサーがイベントへ参加しSNSへ投稿

⇒パーティーやイベント、体験会、座談会などに参加してもらいその様子をSNSにアップするものです。インフルエンサーのリアルな投稿が生まれるため、商品のよさにもよりますがエンゲージメントは最も高い傾向があります。

インフルエンサーマーケティングの料金相場

インフルエンサーマーケティングの費用算出にあたってはインフルエンサーのフォロワー数で計算することが多くなっています。1フォロワーあたりで計算すると3円〜8円程度の金額で行なっているところが多く、平均にすると5円程度でしょうか。代理店はここにコミッション(手数料)を20%〜30%程度で設定しますが、大手の代理店などでは2倍3倍の金額にしてクライアントに販売しているところも存在します。ですので1万人のフォロワーがいるインフルエンサー1人であれば5万円程度、1万人フォロワーを50人集めると250万円程度の金額になります。この金額は一例ですので、参加するインフルエンサー、代理店、対象の商品によって同じ人数を集めるのにも金額で数倍の差が発生します。

多くのサービスでフォロワー数に応じた課金プランを設定していますが、なかにはユーザーのいいねやコメント、リツイートといった実際のエンゲージメントに対して課金するようなサービスも出てきました。

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代理店に依頼するメリットとデメリット

インフルエンサーマーケティングを扱っている企業には「マッチングプラットフォーム」と「代理店」の二種類が存在します。弊社も代理店のひとつです。代理店はクライアントへの提案や契約をしますが、実際には複数のマッチングプラットフォームやサービスを活用することでインフルエンサーをアサインするケースが多くあります。

できるだけ費用を抑えたい、社内にインフルエンサーを含めたマーケティングに知見があるという場合は「マッチングプラットフォーム」と直接契約をしたほうがよいですし、他方で代理店を活用するメリットとしては、

  • 複数プラットフォームの活用による質の向上
  • 他施策を含めた全体のマーケティングプラン策定

といった「ただインフルエンサーを集める」以外のことが期待できます。

インフルエンサーマーケティングの費用対効果

インフルエンサーマーケティング施策のゴール

費用対効果をどこに設定するかにもよりますが、短期的な売上であれば商品やサービスの向き不向きがあります。認知を目的とした場合は、インフルエンサーの選定と投稿内容が正しければ十分な費用対効果が期待できます。インフルエンサーマーケティングは獲得の施策ではなく認知やブランディング、購入後押しの施策と位置づけるべきです。

インフルエンサーマーケティングはコンバージョン獲得には向いていない?

「インフルエンサーマーケティングやったらどれくらい購入や売上が増えるか?」が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的にインフルエンサーマーケティングは獲得の施策には不向きです。インフルエンサーマーケティングで売上を伸ばしたように見える商品やサービスも全体の設計がしっかりと行なわれているケースが多く、インフルエンサーマーケティングにおいて認知から購入までのフローのどの部分にどのような効果を出したいのか設計する必要があります。

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まとめ

インフルエンサーの費用や単価は代理店やプラットフォームによって様々

フォロワー数や金額はひとつの目安でありフォロワー1人あたりの単価が安ければいいというものではありません。依頼先を検討する際には御社がインフルエンサーマーケティングによって達成したい事項を理解した上での提案ができているかを見極める必要があります。

すぐ買う客を狙うものではない

今すぐに買ってくれるお客さんを探すのであれば他に効果的な手法があります。流行りだからという理由ではなく、インフルエンサーマーケティングで達成したい事項を明確にしておくことが成功に繋がるポイントです。

効果が出るかはインフルエンサーの選定と依頼の仕方による

インフルエンサーマーケティングの効果は実施する/しないではなく、誰がやるのかに大きく依存します。インフルエンサーを選定する際にはフォロワー数の大小ではなく、「そのインフルエンサーのフォロワーは自社がアプローチしたいユーザーか?」「インフルエンサーと商品は本当にマッチするのか?」「インフルエンサーは心からおすすめしてくれるか?」のあたりを意識すると失敗が少なくなると思います。


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Posted by kaizuka