Facebook広告の費用相場は●●万円〜?予算の決め方から事例まで

ビジネス用途のSNSとして根強く利用され続けてるFacebook。実名SNSであるFacebookは経営者や小規模ビジネスオーナー、フリーランスを中心に利用者数は安定しています。
Facebookが持つ膨大なデータを活用することによって精密なターゲティングと高い費用対効果を実現するFacebook広告(インスタグラム広告)は数年でGoogle広告と双璧をなす巨大広告プラットフォームとなりました。
この記事ではFacebook広告を検討する人の共通の関心事である、
・Facebook広告はどれくらいの金額から始めることができるのか?
・代理店に代行を依頼したらどのようなことがどれくらいの費用でできるのか?
を中心にFacebook広告の費用周りについて解説していきます。Facebook広告やインスタグラム広告の導入を検討している方は目を通しておいてください。
Facebook広告に必要な金額と最低予算
Facebook広告に限らず、運用型広告は社内スタッフで行う「インハウス運用」と運用会社や代理店に運用業務を外注する「代理店運用」に分けられます。
社内(インハウス)運用でかかる費用はFacebookに支払う広告費のみとなります。(もちろん社員の給与等人件費は発生するとして。)「Facebookに支払う広告費」は自由に設定することが可能ですので、月額1万円の予算でも広告を配信することも可能です。テストで始めたい場合には「まず5万円でどんな結果が出るか観察してみる」のようなことも可能です。
他方、代理店運用の場合にはFacebookに支払う広告費に加えて「運用フィー(運用代行料)」が必要になります。運用代行というのは、運用会社や代理店が広告を出したい企業に代わって広告主の広告費を使って広告配信を行うことです。運用代行会社は企業の広告運用を代行することで、企業に手数料や作業料を請求します。
ですので運用会社に外注する場合には広告費にプラスして運用フィー(広告費の20%や最低でも3〜5万円/月程度)が発生することになります。手数料を考慮すると、代理店を使ってFB広告を実施するのであれば合計で10万円/月くらいが最低の費用感になります。
ちなみにインスタグラム広告の仕組みもほとんどFacebook広告と同じです。インスタグラム広告についてはインスタ広告の費用に関する記事をご覧ください。
代理店ができることと費用の相場

Facebook広告はテレビCMのように代理店を通さないと買うことができないものではなく、アカウント登録と設定さえ行うことができれば直接自社で自由に配信することが可能です。
それでは手数料などのコストをかけてまで代理店や運用会社に依頼するメリットはなんなのでしょうか。代理店や運用会社の仕事内容や提供価値として下記のようなものがあります。
広告クリエイティブ制作
Facebook広告においてクリエイティブ(広告バナーや画像、テキストなど)は広告効果を左右する大きなポイントです。綺麗な写真やかっこいいキャッチコピーだけでは不十分で、購入や問い合わせの獲得といった広告の目的を達成できるものでなければなりません。
代理店や運用会社ではさまざまな業種や目的の広告クリエイティブを制作しており、反応のよいものや成果の出やすいクリエイティブの知見があるでしょう。それらの経験を活かすことでより早く成果の出る広告クリエイティブにたどり着くことが可能です。

一方最近では「Canva」や「Ripl」のような非デザイナーや初心者でも広告用画像や動画を簡単に作れるツールが増えてきました。他社のクリエイティブや事例を参考にしながら制作を行うことも可能でしょう。
社内運用を検討していたりできるだけ外注にかかる費用を抑えたい場合は、こういったツールを活用していくとよいでしょう。
広告運用業務
Facebook広告などの運用型広告は、掲載を開始したあとに継続的なチューニング作業(運用)が必要になります。配信結果をモニタリングしながら広告クリエイティブやターゲティングの調整をすることによって効果を改善し続けることが可能です。
運用に関する知見や実際の作業を外部化できるというメリットはもちろんですが、より大きい効用として「知らなかったで起こるミスを防ぐ」というものが考えられます。「データ収集に必要な設定を忘れていた」「効果が悪くなる運用方法だと気づかずにずっと続けていた」ようなことを避けるためのチェック機能としての利用価値もあります。
データ解析
Facebook広告は管理画面が充実しているので、初心者の方でも「○○円使って○○件の問い合わせを獲得した」くらいを把握することはできそうです。
Facebook広告で効果を出すために必要なデータ解析とは、本当の改善点を見つけることとその優先順位をつけることです。管理画面に表示される数値を読むだけではなく、「そのデータをもとにどこを改善するべきなのか?」「次になにをすべきなのか?」がなければ意味がりません。
また広告の評価はメディアや媒体を横断してのデータ観察が必要になります。Googleアナリティクス、Facebook広告、Google 広告など実施している各施策を統合して理解するスキルが役に立つでしょう。
予算はいくらで始めるべきか?

Facebook広告の導入を検討する方のほとんどは「いくらの広告費で始めるべきなのか?」で悩んでおり、この記事を読んでいる方の中にもそういった方が多いのではないでしょうか。
これを解決する選択肢のひとつは「予算をゴールから逆算する」というものです。目的とする結果から逆算して必要な広告費を算出する方法です。例えば「1件の反響に1万円出せる」かつ「10件の反響を獲得したい」のであれば、10万円くらいの予算から始めてみるといった具合です。
いくら予算が自由に決められるといっても、想定CPA(問い合わせ単価)が3万円の商材の広告運用を月1万円の予算で始めるのはおすすめできません。
このケースでは順当にいくと3ヶ月に1件のCVが発生します。3ヶ月に1件しかCVが発生しないと「この広告が良いのか悪いのか」「継続すべきなのかそうでないのか」がいつになっても判断できません。またCVが発生しないことで媒体が学習できず配信の最適化が進みません。
広告費の条件に下限はないものの、効率の観点からデータが十分とれるある程度の予算は準備したいものです。予算や必要な費用についてはSNS広告の予算や費用に関する記事やインスタ広告の予算や費用についての記事でも記載しています。
クリック単価や問い合わせ単価の事例
「Facebook広告はCPC(クリックの単価)はどれくらいなの?」「いくらくらいでCV(問い合わせや反響)とれる?」というのもよくある質問です。
クリック単価は商材やターゲット、配信設定によってまったく異なり、10円のこともあれば500円のこともあります。
実際のCPC(クリック単価)は配信クリエイティブなどの要素も加味されるため実際に配信しなければわかりません。事前に正確に予想することは非常に困難です。

上記は実際のFacebook広告管理画面です。広告の目的(ゴール)がキャンペーン毎に異なることもあり、似たような広告クリエイティブを使用していてもクリック単価には10倍の差が生じます。成果に繋がりにくい無駄なクリックを安く獲得しても意味はありませんので、CPC(クリック単価)が高い低いといった議論にはあまり価値はありません。
どうしてもFB広告のクリック単価目安を出すとするなら、100円〜300円くらいの幅に多くのケースでは収まるのではないでしょうか。
CPA(目標や問い合わせの単価)予想もよく聞かれる質問ですが、業界・サービス・コンバージョンポイントによってまったく異なります。メルマガ登録をコンバージョン地点にすることもあれば購入をコンバージョン地点にすることもあるので当然ですね。
似たような業界/似たような商品の運用経験があればCPAをざっくり予想することもできるかもしれませんが、どちらにせよ事前に正確なシミュレーションを行うことは困難です。
FB広告の費用をまとめる
Facebook広告に関わるお金について費用の仕組みや予算の考え方について説明してみました。今回の記事を簡単にまとめると下記の3点となります。
・自社(インハウス)運用で実施するなら数万円の予算でも可能
・代理店を利用するなら最低月額10万円くらいからが現実的
・事前のシミュレーションは困難で配信してみないとわからない
最低出稿額の決まっていないFacebook広告は試しに始めやすい広告です。Facebook広告もインスタグラム広告も広告費の下限はありません。ただ「その広告は効果的なのか?」を判断するためにはある程度のデータ量(広告費)が必要になります。
運用には手間や工数もかかりますので、月5万円の予算で6ヶ月運用するくらいであれば、月10万円で3ヶ月運用することをおすすめします。どちらにしても同じ30万円なのですから、広告の継続可否や広告費の増額/減額の判断は早いほうがメリットが大きいはずです。
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