SNSコンサルは効果ある?こんな自称コンサルに気をつけて【実例あり】
SNSがビジネスに与える影響が日増しに大きくなっていることは明らかですが、企業の側では「なかなかSNSにリソースを割くことができない」「知識のある人材がいない」という悩みもあるようです。そんなときSNSのコンサルティングや運用を外部の専門家やコンサルタントに依頼することを検討することもあるでしょう。
今回は「SNSコンサルタントをどのように選ぶべきか?」また「成果の出せない自称コンサルタントの見抜き方」についてまとめてみました。
SNSコンサルタントってなにするの?
SNSコンサルタントはSNSに関するコンサルティングを仕事にしているであろうことは予想できるのですが、実際にはどのような業務を行っているのでしょうか。SNS運用の範囲は多岐にわたり、ソーシャルアカウントの戦略策定・サポートといった上流のコンサルティングもあれば、投稿代行や更新代行などの実作業を代わりに行うといったものがあります。
中小企業がSNSのコンサルティングを外注しようとする場合には「アカウントの方向性の検討から実際の運用業務まですべて」が期待する業務かと思います。特にInstagramやX(旧Twitter)の運用を行う場合の担当者がSNSコンサルタントと名乗ったり名刺を持っています。
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個人/フリーのコンサルタントも増加中
企業としてSNSのコンサルティングや支援サービスを提供しているケース以外にも、これのコンサルティングサービスを個人で提供するケースも増加しています。
SNSの運用は大規模なYouTubeチャンネルのようなよっぽどのことがない限り大資本を必要するものではありませんので、経験を積んだ個人がフリーランスとして企業からの仕事を請けることも多くなっています。
SNS運用の外注先に関してはフリーランスやアルバイトでもいいのではないかということをSNSの運用代行はフリーランスやバイトに依頼するほうが成功するで書きました。
SNSコンサルティング会社やWebマーケティング会社で経験を積んだ個人であれば、スキルもありますし柔軟な対応も期待できるのでフリーランスへの外注というのもまったく問題ないでしょう。
自称SNSコンサルタントに注意
一方で問題なのがスキルの不足した自称SNSのコンサルタントです。
もちろん企業にSNSコンサルを依頼しても期待したような効果が出ないこともあります。それでもある程度の企業であれば社員教育もありますし評判を下げるようなことはできませんので「事前の説明と運用内容がまったく異なる」「SNSのことをなにも知らない人だった」ということはあまりないでしょう。
一方で個人/フリーランスとして活動しているSNSコンサルはスキルや知識の差が天と地ほどあります。企業に依頼するのと比べるとハズレを引く可能性は高くなります。
こういった"知識のない人を騙すことでお金を稼いでいる自称SNSコンサルタント"を見抜くために注意しておくべきポイントです。
SNSのフォロワー数は参考にならない
あなたは日常的にSNSを使っていなかったりSNSに関してあまり詳しくないかもしれません。特にそんな人は「X(旧Twitter)のフォロワーは3,000人です」「インスタのフォロワーが1万人です」というフォロワー数を打ち出しているアカウントに注意しましょう。
SNSの知識がまったくないという方は、フォロワー数が多いと実績や実力がありそうに感じるかもしれません。しかしフォロワー数というのは数千人単位で作為的に増やすことが可能で、システムを活用したり架空フォロワーを業者から購入することも可能です。
例えば「フォロー数1万/フォロワー数1万のようなアカウントはすごいことではない」「なんとなくプロフィールが胡散臭い」ということはSNSを日常的に活用している方であればなんとなく判断できると思います。
「優秀なSNSコンサルはフォロワーを増やすことができる」は正しいかもしれませんが、「フォロワーの多いSNSコンサルは優秀である」は間違いです。
書籍の出版に騙されない
怪しいコンサルタントによくある行動として「本の出版」があります。特に聞いたことのない出版社や自費出版のようなものだとより怪しいでしょう。
年代が高くなればなるほど本を出したくなるようで、おじさんSNSコンサルタントに多い印象です。この人たちは本の出版だけではなくKindleで無料の商材を配ることもあります。著者の本が売れているのか?評判がいいか?はAmazonの口コミを確認するかXで検索すればわかります。
怪しいSNSコンサルタントの実例
それでは実際にネットやSNSの覗いてみて、怪しいSNSコンサルタントを紹介していきます。
まずSNSの資格とか認定というのをアピールポイントにしたり訴求しているのは基本的にやばいです。まともなソーシャルメディア運用を仕事にしている人であれば、このような資格には価値がないと考えるはずです。
ツイートや投稿にどれくらいのリツイートやいいね!といった行動がされているかを見るのもポイントです。フォロワーがいるのにこういった行動がないというのは、フォロワーが架空のものだったり使われていないアカウントということです。
X(旧Twitter)を使う人であれば投稿にハッシュタグ(#)を大量につけることには意味がない(むしろマイナス)だと知っていますので、あまりXに詳しくない方ということがわかります。
この方はSNSコンサルを仕事にしているようです。フォロー数が3,000ちょっとでフォロワー数が2,800となっています。なにかしらの意図があってこうなっているのであれば問題ないのですが、「フォロワーが3,000人もいます!」のようなことを言い出したら注意してください。
インスタにもやばめなアカウントはたくさんあります。
このようなアカウントは企業からSNSコンサルティングを受注するようなことを目的としているのでははありません。まずは"SNSで稼ぐ方法"などで知能の低い情報弱者を集めてリスト化し、その人に対して別の情報商材を売り込んだりリストそのものを販売したりしています。
紹介してもらうのが一番失敗しない
SNSコンサルの業務内容から怪しいコンサルタントまでを解説してみました。しかし結局自社に適したSNSコンサルはどうやって探せばいいのでしょうか?
結論から言えば「SNSを知らない人が最適なSNSコンサルタントを間違うことなく判断するのは困難」でしょう。医学を学んでいない一般人が医者のスキルを正確に評価することができないのと同じです。
ハズレのSNSコンサルをできるだけ引かない方法としては、知り合いや業界の人間など信頼できる人から紹介してもらうことが有力です。ネットでの評判やその会社が運営しているメディア・ブログなどを複合的に判断する必要があります。
そもそもの話として「フリーランスでSNSコンサルやってます!」とがんばって営業している人は基本的に微妙なことが多いでしょう。なぜかと言えば、SNSコンサルというのは労働集約的でそれ相応の時間を必要とする仕事です。企業や組織であれば多くの案件をさばくことができますが、フリーランスのSNSコンサルタントでは数案件を担当するので精一杯です。
SNSの運用を外部のコンサルや運用会社と進めるのであれば、まず担当者はそのSNSを自分で利用するべきかもしれません。偽コンサルタントに騙されないためだけではなくソーシャル運用で効果を出すために、丸投げではなく発注する側でも最低限の知識をインストールしておく必要があるのではないでしょうか。
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