比較ビズなど一括見積りサービスの評判がよくないのは当然

2020年7月6日その他

初めてのサービスの導入にあたっては十分な知識もありませんし料金相場もわからないのが当然です。そんなときに便利なのが比較ビズアイミツといった一括見積りサービスです。これらのサービスを利用すれば複数社からの提案や見積もりを一度でとることができますので、自社の要望に適した業者を探す時間が短縮できます。

一見メリットのありそうな一括見積りサービスですが、実際に利用した方の評判や口コミにはよくないものも多く存在します。評判がよくない根本的な原因は結論から言うと「登録企業の質がよくならないから」なのですが、なぜ一括サービスにいる企業の質が悪くなりがちなのか、逆にどのようなケースでは比較ビズやアイミツといった一括見積りサービスが有効なのかを検討してみました。


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「比較ビズ」のサービス内容

比較ビズはBtoBの受発注における受注者と発注者をマッチングさせるプラットフォームです。税理士や会計士といった士業や内装や物流、広告などBtoBの幅広いジャンルでのマッチングを行っています。

比較ビズのフロー

発注検討者は複数の見積もりを一括で集めて比較することができますので、相場から乖離した金額で発注してしまうことを防げます。発注側は比較ビズを利用することによる料金は発生しません。

受注者側から見ると月額1.5万円程度の金額を支払い登録をすれば、新しい案件が登録されればお知らせされるサービスです。その案件に参加することも見送ることも可能です。

競合サービス「アイミツ」との違い

ビジネスマッチングサービスである比較ビズと近いサービスとしては「アイミツ」があげられます。業者選定や一括見積りということでほぼ同じサービスにも見えますが、「比較ビズ」と「アイミツ」の違いはなんでしょうか。

「比較ビズ」は複数社に一度に情報を公開し、そのうちの5~10社からの見積もりや提案を受け取ることになります。「比較ビズ」が両者間を仲介することはなく、ランサーズやクラウドワークスのようなマッチングのプラットフォームサービスになっています。

一方で「アイミツ」は発注者と受注者の間に入り、紹介する企業の選定を行っています。「アイミツ」のヒアリングがあるので適切な情報を業者に提供することが可能というメリットがありますが、紹介される企業は「アイミツ」によって恣意的に決められるというデメリットもあります。どちらが優れているかはビジネスモデルの違いですので一概には判断できず「企業による」としか言えません。

これだけ見ると一括見積りサービスを利用すればあまり詳しくないジャンルでも業者を簡単に比較して選定できるメリットがありそうです。しかしこれらのサービスを利用したユーザーからよくない評判が出てくる構造的な問題もわかってきました。

問題点1:受注者のクオリティが高くない

まず大きな問題点として質の高い受注者が非常に少ないことがあげられます。その理由は金額(単価)が安くなりがちだからです。

一括見積もりというクラウドソーシングのようなモデルでは、複数の企業を比較検討して契約先を決定することになります。検討事項は過去の実績や会社の信用度、営業力など多岐にわたりますが、最も影響を与えるものが価格です。発注側は実際のサービス内容やクオリティを事前に判断することは難しいので、わかりやすい「価格」で比較して発注先を選定することになります。

よい会社ほど受注確度の低いコンペには参加せず価格競争もしませんので自然とクオリティが下がってしまいます。クライアントの継続率が高く新規案件が紹介で獲得できるような企業は存在せず、仕事を受ける余裕がある企業だけが残るということです。

問題点2:発注者のリテラシーが低い

発注側がこういった一括見積りサービスを利用する理由にはいくつかのことが考えられます。

・まったく知見がないからとりあえず見積もり

・できるだけ価格の安いところに依頼したい

・社内稟議や決裁のためにとりあえず見積もりが必要

いずれにしても発注側企業や担当者のリテラシーが低いことが多くなります。そういった企業では「金額は高くなってしまうが本当に価値のある提案」ではなく「安く見えるプラン」を導入してしまいがちです。

複数社の見積もりがあれば相場と比較して法外な金額を支払いといったことは避けられるかもしれません。しかし「安くて質の悪いもの」と「高くて質のいいもの」を見極めるのは非常に困難です。

受注する側からすると、1%の良質な案件のためにその他99%の案件を精査するのは非常に効率が悪いです。そのため質の低い発注者と質の低い受注者をマッチングするプラットフォームになっており、これは比較ビズに限った話ではなくクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトに起こる共通の現象です。

どのくらい登録があるのか実際に検索してみた

比較ビズには5万社以上が登録しているとのことですが、いくつかのジャンルで実際にどれくらいの登録があるのか調査してみました。

https://www.biz.ne.jp/list/hp-design/13_tokyo/

東京の「ホームページ制作」ではなんと400社、「SEO対策」を提供している企業は75社、「スマホアプリ開発」は100社以上、少しジャンルを変えて「税理士事務所」は300件以上が登録されていました。

このうちの何社から見積もりを受け取るかは発注側が選べる(5~30社)ようですが、自社に適した会社やいい会社から応募来るわけではありません。比較ビズを実際に利用した方が書かれているこちらの記事によると、募集に対して参加するのは早いもの勝ちのようです。

webマーケティングなら発注者は狙い目?

ちなみに弊社で主に提供しているサービスはwebマーケティングのコンサルティングや戦略支援と実行の部分なので、比較ビズで「広告(インターネット)やwebマーケティング」といったジャンルでどんな会社が登録をしているのか検索してみました。

検索結果は12社でした。しかしそのすべてが業界に長くいる人間でも聞いたことのない企業となっていました。近いジャンルでSEOに関しても確認してみましたが、業界で評判のよい企業はあまりありませんでした。

弊社としては【問題点2】に記載した理由で利用は難しいですが、あまり仕事のないwebマーケティング会社は掲載してもいいかもしれません。

発注側(仕事を依頼する)が比較ビズを使うべきケース

ここまでプラットフォームでマッチングさせる形だと価格競争が起きるため、優良な企業が少なくなると説明してきました。しかし比較ビズのような一括見積りサービスが有用な場合ももちろんあるはずです。それはどんなときなのかを考えてみました。

とりあえずすぐに見積もりが必要

仕事をしていると「急に見積もりが必要になる」ことが起こります。すぐに導入する必要があるのかもしれませんし、社内稟議を通すためのあてみつ(発注するつもりのない見積もり)※wiki かもしれません。そういった場合には申し訳ない気持ちでサービスを利用しましょう。

対応できる会社が少ない場合

その他にも特定の業務や専門的な業務で対応可能な企業が多くないと予想されるケースでは一括見積りサービスの利用はよさそうです。「ホームページ制作」や「税理士」のような広いものではなく、「○○という機能を持ったECサイト制作」「不動産業界に特化した30代の税理士」のように対象が狭い場合には、自分で探すよりも早く見つけることができるかもしれません。

受注者(仕事を請ける側)が比較ビズを使うべきケース

今度は逆に仕事を請ける側として比較ビズが有用なケースを考えてみました。

利益を無視してでも受注する価値がある

何度もご説明している通り、比較ビズのようなマッチングプラットフォームの性質上、価格競争が起こりやすく単価や利幅は小さくなりがちです。一般的にはこういった仕事は避けたいものですが、例外的に会社や事業を立ち上げたばかりで実績が必要といったような利益度外視でも受注する場合には役立つかもしれません。

同ジャンルでの競合が少ない

先程実際に検索してみたように東京のホームページ制作会社は400社が登録していました。こういったマーケットでは実際に契約となるのは稀ですし、そのために使う時間がもったいないのでおすすめできません。

逆にカテゴリ内で登録者数が数社しかないような場合には、比較ビズに登録しておくことでとりあえず見込み顧客との接点は作ることは可能かもしれません。そのときに契約に至らなくても、長期的なリード・未来の顧客と考えればいい投資かもしれません。

コンペや相見積もりは用法用量をよく守って

コーラを買うならコンビニとスーパーの金額を比較することに意味があります。これはコーラという商品がどこで買っても同じものだからです。一方でサイト制作やコンサルティングのような無形のサービスは内容やクオリティに大きな差があります。

発注企業にも予算はありますし、できるだけ支出を抑えたいのは当然です。ただ比較検討事項のなかで価格の比重が高くなるほど、高付加価値サービスを提供する企業は参加しなくなります。例えば、小規模ながらBtoBのホームページ制作で圧倒的な信頼のあるベイジさんはコンペや相見積もりもやっていないそうです。

参考記事:社員の働き方に着目するなら「顧客の選び方」についてまず考えるべき

まとめ

今回は「比較ビズ」を例に一括見積りサービスのメリットやデメリットを考えてみました。こういった一括見積もりサービスの利用が適しているかは自社の状況と発注内容によるということです。数万社の企業が登録する巨大プラットフォームですので、ぜひ効果的な活用をしていただければと思います。

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2020年7月6日その他

Posted by kaizuka