Web担当者なんて採用しないで外注やフリーランスを使うべき理由

2021年10月11日フリーランス

人がスマホを持つようになり、ひとりのユーザーとしてオンラインでの行動は爆発的に増加しました。企業の活動としても口コミやチラシが中心だったプロモーションがネットやSNSになり、採用は紹介から転職サイトになるといったように、効率のよいデジタルやオンラインに業務が移行しています。

オンライン(ネット)に関わる業務は増加し続けていますが、それに対応できる人材は不足しておりデジタル化がうまくいっている企業は多くありません。そもそも採用する人がネットやデジタルに詳しくないという状況もあるでしょう。

  • そもそもWeb担当者の採用ってできる?
  • どんな人を採用するべきでどれくらいの金額がかかる?
  • 外注すると金額は高いでしょ?
  • 採用と外注それぞれのメリットとデメリットは?

この記事ではホームページ(Webサイト)やネット広告、SNS運用のような一般的にWeb担当者と呼ばれる人材は採用するよりも外注したほうがよいよという話をします。主に上記のような疑問に答えていきますので、外注やフリーランス活用の参考にしてください。

参考記事:Webマーケター向け副業案件紹介サービスを比較【時給は?未経験OK?】

Web担当者の採用にかかるコスト

担当者を採用するためのコストとして「お金」と「時間」があります。それぞれがどのくらいかかっているのか確認してみましょう。

採用にかかるお金のコスト

転職エージェントを利用すると年収の30%〜35%程度の紹介フィー(手数料)が発生します。年収300万円だと90万円前後、年収500万円だと150万円程度の紹介フィーということです。これは採用するだけでかかるもので、仮に社員に能力がなくても1年で退職しても発生するものになります。リクナビNEXTやマイナビ転職のような掲載型転職サイトでは地域や職種によって2週間◯◯万円などと金額が決まります。

「成果報酬の転職エージェントは採用しなかったら費用が発生しないけど高い」「媒体だと採用しなくても費用が発生する」と一長一短で、どちらがお得というものではありません。採用基準が極端に低いような場合を除けば、どちらにしてもエージェントや媒体を通すと1人を採用するのに100万円〜150万円程度の費用がかかるということです。

採用にかかる時間のコスト

本当にいい人を採用するための採用活動にはお金以外に時間を必要とします。会社ブランドの見直し、募集内容の作成、エージェントや媒体とのやりとり、書類の審査、面談の準備と実施、フィードバック・・・といった無数の工数が発生します。小さな会社では代表や役員が面談をすることになりコストは小さくありません。

それだけ採用活動にお金と時間のコストをかけたとしても「採用できるか?」はわかりません。自社の求めるレベル、待遇、ブランド、伝え方といった多くの要因が絡みます。

「会社を選べるようなあなたが採用したいと思う優秀な人材が、世の中に無数にある企業からあなたの会社を選んで入社する理由はありますか?」

外注であれば求める作業内容や期待するレベルを明確にしながら選定すればよいだけです。1人の人間を1社で囲い込む採用とは異なり、フリーランスや外注とはひとりのスキルを複数の企業でシェアするということになります。よって必要なスキルや能力を持つ人材に依頼するという点では、難易度が採用するよりも劇的に下がります。

Web担当者はフリーランスと外注で十分な理由

web担当者を採用しようと思うと、そこまでレベルの高い人材でなくても数百万円と莫大な時間が必要であることがわかりました。そうなると「web担当者なんて採用しないで、フリーランスに依頼してしまったほうが効率的ではないか?」と考える人もいるでしょうがまったくその通りです。フリーランスや外注にしてしまうことのメリットをいくつか紹介します。

採用はランニングコストが重い

社員採用すると固定費が増加します。月給が30万円の社員だとしても給与の他に社会保険やもろもろコストを加えると月に50万円、年間600万円〜800万円程度のコストが発生するのが一般的です。それだけの支出が発生しても売上や利益にどれだけ貢献するかはわかりにくいので採用にリスクを感じるのも当然です。雇用とは基本的には仕事量や成果に関わらず一定の給与を保証しなければなりません。したがって利益や売上に貢献しない社員に給与を払い続けることや、仕事のない(時間に余裕のある)社員の仕事を作り出すという本末転倒な事態がよく起こっています。

一方で外注の場合にかかる費用は稼働した分だけとなります。基本的には30時間稼働なら30時間分の対価、200時間なら200時間分の対価といったように業務量の調整弁にもなりえます。作業量や稼働した分だけ請求される変動費用であり、最悪必要がなくなったら解約をすればよいだけです。

できることは人それぞれ

Web担当者に期待する業務範囲はホームページの管理や更新からネット広告の運用、SNSを活用したPRなど多岐にわたるのではないでしょうか。しかし各分野のスキルや専門性は細分化しており、Web担当者といえどもすべてに精通しているわけではありません。

自社に必要な人材は「広く浅く知っている人材」なのか「なにかに特化している人材」なのか見極めなければなりません。

一方で外注の場合には各分野の専門家に支援してもらえるというメリットがあります。全体を統括するマーケターやディレクターに加え、SNSに詳しい人、広告に詳しい人と複数人材を組み合わせて活用することが可能です。

解雇できない社員vsいつでも解約できる外注

ここが社員採用と外注の最大の違いです。現在の日本の法律では社員はよっぽどのことがない限り解雇することはできませんし、給与を半分にすることもできません。一度採用したら能力に関わらず雇用し続けることになります。人間の3年後、5年後、10年後を予想することはできません。無駄な固定費は確実に経営を圧迫します。これだけ必要なスキルが変化する現代において雇用というのは非常にリスクのある判断です。

一方外注はいつでも解約できます。もちろん効果が出るまでには一定期間を要することもあるでしょうが、不満があればいつでも減額や解約をすることが可能です。

関連記事:中小企業がWeb事業部を丸ごとアウトソーシングしたほうがいい理由

まとめ

企業のネット関連業務にある程度対応できるスキルを持つ人材の相場感は年収500万円程度でしょうか。マーケティング部門やwebを統括して見れる人材は600万〜800万程度が相場になります。これは東京の価格で地方だと20%くらい低いかもしれません。

スキルや能力の高い人にはオファーも多く採用の競争は激化しています。求職者よりも採用する企業のほうがパワーバランスが強いという時代は完全に終わりました。求める人材を自社で採用するのが難しいのであれば、作業なら外注業者やフリーランス、戦略などの場合はコンサルティングの活用に早めに対応する必要があります。今後は「クライアントも資金もあるけど人材が不足している」のようなことが増えていくでしょう。

「Web担当者を採用しようか迷っている」という企業様は本当に採用をするべきか(採用できるのか)を検討するために一度業務を整理しませんか?本当は採用ではなく外注のほうが効率的であることはよくあります。フォームよりご相談いただければメールやお電話で対応いたします。


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Posted by kaizuka