リスティング広告運用代行
リスティング広告の運用を代行する運用会社や代理店には大手から中小、フリーランスまで無数の依頼先があり、選定は非常に難しいものです。
このページでは中小企業のWebマーケティング支援に特化した合同会社KAIZUKAのリスティング広告運用代行についてなるべく詳しく説明しておくのでご検討の参考にしてください。
KAIZUKAの特徴
お客様に弊社を選んでいただいているポイントについてご説明します。
営業担当と運用者が同じ
一般的にある程度の規模の代理店では、業務効率を上げるために営業マン、運用担当、顧客担当などが分業化されていきます。
もちろん分業化には業務効率を向上させたり特定スキルを向上させるなどのメリットもありますが、広告運用を依頼するお客様の立場からすると必ずしも最適とは言い切れません。
分業が進むほどコミュニケーションや伝達コストは増加し、意思疎通の難易度は上がりスピードは遅くなります。例えば上記のようにお客様の窓口担当者と運用者が異なる場合には、ひとつの変更を行うために下記のようなステップを踏む必要があります。
- お客様の抱える課題や要望を窓口担当が正しく理解する
- それを正しく運用担当に伝える
- 運用担当が変更内容を検討し窓口担当に伝える
- 窓口担当が変更内容をお客様に伝えて承認を得て運用担当に戻す
- 運用担当が作業を実施する
一方、弊社では基本的にお問い合わせ後の初回ヒアリングから提案、運用まで担当者が変わりません。
お客様の窓口となる担当が運用業務も担っているので、分業によって発生しがちな
「契約前の営業や提案のときはいい感じだったのに契約後の担当は微妙」
「担当に伝えていることが運用に反映されていない」
「担当者に運用やマーケティングの知識が不足している」
といった問題が起こりにくい環境になっています。
予算10万円くらいからでも依頼可能
広告運用代理店の多くは慣習的に広告費の20%を手数料(代理店の収益)としています。例えば、リスティング広告の広告費が月額100万円の場合、手数料は月20万円となります。
広告費月10万円の運用代行の場合には、手数料は20%で2万円になります。運用にかかるコストや管理コストまで含めると利益はほぼ出ません。そのため代理店では10万円、20万円といった少額予算の運用代行を積極的にはやりたがりません。
中小企業にとっての月10万円は決して小さな額ではありませんが、広告費ではなく手数料が収益となる代理店からすると少額広告顧客という扱いになってしまうのです。
弊社では、広告費に対して◯◯%という手数料ではなく、作業に対する費用(フィー)としてお預かりしています。フィーは業務内容や業務量を基に算出するため、月の広告予算に関係なくご支援することが可能です。
完全にお客様のご要望や必要であろう業務をオーダーするので、必要な工数が小さければ「広告費300万円でフィー20万円(実質6%)」ということもありますし、逆に広告以外も合わせて毎月面談でコンサルティングする場合には「広告費が10万円/フィー10万円」ということもあります。
リスティング広告以外のマーケティング全般の支援
当社はリスティング広告運用支援をメインの事業としていますが、リスティング広告専業ではないためお客様に適した提案ができることも強みのひとつです。
お話を伺ってみるとリスティング広告等の導入が最適ではないケースもあります。広告で集客する前にサイトの改修が必要だったり訴求の方向性を再確認しなければいけない場合はよくあります。問い合わせがとれないサイトに広告でいくらユーザーを集めても問い合わせは生まれません。
また、リスティング広告の運用を続けていくと、管理画面での調整だけでは効果が頭打ちになることがあります。そんな時は、ランディングページ(広告からユーザーが最初に訪れるページ)の改善が必要です。例えば、「今すぐ問い合わせ」ボタンの配置を工夫したり、問い合わせフォームを使いやすくしたりすることで、さらなる成果向上が期待できます。
それ以外では、Meta(FacebookやInstagram)広告やGoogleディスプレイ広告などのディスプレイ系広告、ランディングページ制作、記事を使ったSEO、メルマガなどでのご支援が多く、中小規模の会社さまからマーケティング担当者のような立ち位置でまとめてお任せいただくようなケースが多くなっています。
運用代行の進め方
予算規模や商材、運用内容によって多少異なりますが、基本的には日次でのエラーや異常値に関する数値確認、週次での運用方針の確認が担当によって行われます。
日常的な作業として、
- キーワードの追加や停止
- 除外キーワードの設定
- 広告文の追加や削除
といった作業が行われます。
より影響の大きな変更、例えばキャンペーン構造、入札戦略、予算配分などのリスクを伴う変更については、事前にメールや打ち合わせでご相談させていただきます。
また、チャットやメールでのお問い合わせには、通常数時間以内(最長でも半日程度)で回答いたします。
運用状況の確認方法については、毎月のレポートのみという場合もあるようですが、当社ではクライアント様と広告アカウントを共有しているため、いつでも管理画面で最新の状況をご確認いただけます。
ミーティングについては、多くのお客様で月1回のオンラインミーティングを実施しています。
ミーティングでは主に以下の内容を扱います。
- 運用状況のご説明
- 今後の運用方針の確認
- コンバージョンの内容
- マーケットや競合の状況
- 自社の変化
特に管理画面だけでは把握しきれない情報を中心にヒアリングを行い、より効果的な運用に活かしています。
運用の基本方針
リスティング広告運用において、私たちが大切にしている基本方針をご紹介します。
- 自動入札や生成など機械学習の適切な活用による運用効率化
- 一般論や媒体推奨だけでない担当者の経験や知見の活用
- リスティング広告だけでなくビジネスに伴走
私たちは時間をかけた丁寧細やかな運用ではなく、できるだけコストを抑えた効率的な運用を目指しています。
リスティング広告運用の原価はほぼ人件費のみで構成され、「単価×工数」で決定されます。高単価の人材が長時間運用すれば、当然コストは上昇します。低手数料を強みとする代理店では、稼働単価の安い新卒社員やフリーランスができるだけ短時間で運用する傾向があります。
弊社においては上記の運用方針を達成するために、稼働の単価は低スキルな運用者に比べれば高くなります。ただし、コスト抑制のため、品質を損なわない範囲で工数の圧縮に努めています。例えば、以下のような作業は費用対効果を常に検討する必要があります。
- 閲覧されないレポートの作成
- 発言のない会議への参加
- 過剰なキーワード設定
- すべての検索語句をチェック
確かに、すべての検索語句を確認して除外キーワードを設定すれば、無駄なクリックや費用を抑えられる可能性があります。しかし、100円の広告費の無駄を減らすための作業に1時間かけるのは本末転倒です。特に広告費や運用にかけられるコストが限られている場合には、作業の取捨選択や優先順位付けが重要なポイントとなります。
弊社の運用方針ともっとも相性が良いのは、月額20〜200万円程度の広告費で、社長や責任者が直接窓口となっていただける企業様です。質の高いサポートを維持するため、新規のお取引は月に1〜2社が限界になってしまいます。なお、弊社でお手伝いできないケースについても後述いたします。
担当者のスキル
基本的に弊社では、営業・顧客対応・運用のすべてを同一の担当者が一貫して担当します。運用スキルを持たない者が営業や顧客対応を行うことはありません。担当者が1年おきに代わるようなこともありません。
メンバーのほぼ全員が5年以上のリスティング広告運用経験を有しており、例えばこの記事の著者は以下のようなバックグラウンドを持っています。
- BtoBマーケティング支援会社でのアカウントプランナー経験
- マーケティング支援会社の立ち上げ
- 50以上のアカウントの運用実績
リスティング広告に限らず、広告やマーケティング活動においては、ビジネス・サービス・消費者に対する深い理解が不可欠です。広告運用の操作方法を上司やオンラインスクールで学んだとしても、特定の作業はできても適切な運用や改善はできません。
リスティング広告運用代行の成功事例
① 住宅設備工事と販売
住宅設備の訪問修理や工事とそれに関する部材や部品の販売をAmazonやモールで行っている従業員数約20名ほどの企業です。
Google検索広告を月50万円の予算で配信、運用は社長自らわからないなりに公式のヘルプやネットの記事、管理画面の推奨を参考に行っていました。広告の成果はそこそこよいと感じているが、正しい運用ができているのか判断できないことが課題でした。
ヒアリングとアカウントの確認によって改善できた点は多くありましたが、特にこれまでできていなかった点としてブランドキーワードに対して適切な入札戦略をとることと管理画面に表示される推奨設定を鵜呑みにせず自社に適したものにすることがあげられます。
3ヶ月ほどご支援させていただき、ECやモールでの部品販売の売上は30%増加、修理に関する問い合わせ数も約20%ほど増加しました。間違った設定のまま配信を続けてしまうリスクが減り、社長が運用にかけていた月10時間以上の工数がなくなった点は大きなメリットです。
また毎月1時間半ほど運用に関するレクチャーをオンラインで実施することで、広告に関する理解を深めていただき質の高いディスカッションができるようになりました。
成功事例② 水道修理業
緊急水道修理業におけるリスティング広告運用で問い合わせ単価が半分以下になった事例です。
当初、この業者様は別の広告代理店を利用してリスティング広告を展開していましたが、問い合わせ獲得にかかるコストが高く事業として成立しない状況が続いていました。そこで弊社でアカウントの構造からすべてを見直すこととなりました。
まずはキャンペーン構造の抜本的な見直しやキーワードの再設定、広告文の地域挿入等を行い、ある程度管理画面内でできることをやったあとにランディングページの作り直しを行いました。
各変更を行いそこから3ヶ月程度調整を行っていった結果、電話の問い合わせ獲得単価は半減し、成約率(受電からの成約になる率)は以前の30%から70%まで上昇しました。利益が出る構造をつくれたことにより、広告予算も当初の月30万円から月100万円にまで増額することができました。
問い合わせ単価を下げることは当然目指すのですが、それだけでなく電話の後工程までみて運用を行うことで大きく成果を改善できる事例でした。
詳細はこちらの記事で紹介しています。
【水道修理業】リスティング広告で毎月100件の反響を獲得する
弊社でお手伝いが難しいケース
広告運用やその他お問い合わせやご相談を多くいただくありがたいのですが、以下のようなケースでは弊社でお力になることができない可能性があるため事前にお伝えさせていただきます。
大規模な広告予算の場合
月額広告費が1,000万円を超えるような場合は、弊社よりも規模の大きな運用会社に依頼することをおすすめします。たしかに広告費の20%として200万円の手数料をいただけるのは非常に魅力的なのですが、弊社のリソースが1案件に集中してしまうためお断りしております。
月に数千万円の広告費を運用する場合は、組織としての対応力、担当者のスキルや知識レベル、緊急時の保証などの観点から、大手代理店と進めていただくことをおすすめします。弊社クライアント月額広告費予算の中央値は50万円ほどになります。
雑務が多い
弊社は大規模な人員を抱えているわけではないのでメンバーの工数には限りがあります。業務に不可欠なものであれば問題ないのですが、以下のような雑務が膨大になるケースや必要以上に手厚いサービスをご要望される場合にはご支援が難しいことがあります。
- 日次でレポートを作成してほしい
- 毎週来社して打ち合わせしたい
- 数時間以内に対応してほしい
- 早朝深夜や土日でも対応してほしい
こういった場合には新卒採用をやっているような人員を多く抱えているような企業や外注できるフリーランスを多く抱えている代理店の方が適しています。
担当がサービスや商品に共感できない
当然ながら、Google広告やYahoo!広告の規約で配信が禁止されているジャンルはお手伝いできません。さらに、以下のような分野もお断りした経験があります。
- 情報商材
- 自己啓発セミナー
- ダイエット商品
- 一部のプログラミングスクール
- 高額な占いサービス
- 初心者向け不動産投資
弊社のメンバーが情熱を持って取り組めるサービスや商品に貴重なリソースを割きたいと考えています。サービスや商品にまったく共感できないような状態でご支援させていただくべきではないというのが基本のスタンスです。
コンペ・相見積もり
そもそもリスティング広告やマーケティングの知識や経験が十分でない方がコンペや相見積もりを行っても、代理店やその提案内容の優劣を正しく判断すること困難です。
会社の運用方針、プロジェクト体制、担当者についてはある程度の比較が可能です。しかし、成果を事前に正確に予測することは現実的ではありません。広告配信のシミュレーションを求められることもありますが、仮定の数値を入力すれば、どのようなシミュレーションでも作成できてしまいます。
このような事情から、当社では簡単な診断や全体的な方向性の提案は行っていますが、複数社による提案と見積りを集めるコンペへの参加はお断りしております。このような営業コストが既存のお客様に転嫁されることを避けたいと考えているためです。
おすすめのリスティング広告運用代行会社
業界を長くみてきた経験から、もし自分であればどこの代理店や運用会社に依頼するか考えてみました。
月の広告費が3,000万円を超える
数千万円を超える予算を適切に対応できる代理店は限られます。このような大規模な予算では、大手代理店を選択するほうがリスクを避けられるでしょう。すでに付き合いのある代理店もあると思いますが、そこを中心にいくつか大手・中規模の代理店を比較してみるのがよいと思います。
月の広告費が数百万円から1,000万円程度
この規模の広告費となると、多くの代理店や運用会社が検討の対象となるため、選択は非常に難しくなります。「特定の条件を満たす会社に依頼したい」という明確な希望があればよいですが、そのようなケースは稀かもしれません。
このレベルの広告費は事業に大きな影響を与える可能性があるため、個人的には企業としての実績と、そこに所属する個人の専門性が十分に高いと評価されている運用会社への依頼をおすすめします。例えば、「アナグラム株式会社」「アユダンテ株式会社」「THE MOLTS」などが最初に思い浮かびます。大手代理店に依頼して新人の練習用アカウントにされるのは避けたいです。
月の広告費が10万円以下
代理店や運用会社に相談してみてもよいのですが、本当によい会社に出会える可能性は高くありません。このような場合におすすめしているのが下記のような方法です。
- ご自身で調べながら、P-MAX キャンペーンを活用して配信する
- クラウドソーシングサイトをつかって優秀なフリーランスを見つけ、初期設定やアドバイスのみを依頼し、その後は自分で運用を行う
P-MAXキャンペーンとは、1つのキャンペーンで検索、YouTube、Gmailなど全ての広告枠に配信することができる配信方法です。機械学習を活用しほぼ自動で配信できるため運用する手間がかからないのが特徴です。
実際には「広告費10万円以下でリスティング広告を始めたい」ケースのほぼすべてで、リスティング広告の配信よりも優先順位の高いものや費用対効果の高いものが存在します。会社HPや広告ランディングページの見直し、事業によってはダウンロード資料の準備やクチコミの管理などがあげられます。
それでも少額でリスティング広告を配信したいという場合には、Google広告であればP-MAX キャンペーンを活用したり、作業まですべてを依頼するのではなく要所要所で有識者の意見を参考にするような進め方が考えられます。
広告運用代行の料金
弊社の料金体系は、一般的な代理店で採用される「広告費に対して15%や20%の手数料」であるコミッション方式ではなく、業務内容とその工数に基づいて個別に見積もりを作成しています。
下記は弊社でリスティング広告運用代行で支援するクライアントで多いケースです。
- 広告予算:30万円〜100万円
- 業務内容:Webマーケティング全般に関するアドバイス、計測やタグ周りのサポート、弊社指定の定型レポート、月1回のオンラインミーティング実施
- 費用:月額10万円前後
ランディングページの改修やSEO周りの実作業がある場合に追加で費用をいただくことがあります。
月100万円以下の広告費のお客様が全体の80%ほどを占めており、月300万円以上の広告費で運用しているのは2,3件ほどです。
各メニューの単価の目安は下記の通りです。
内容 | 金額目安 |
---|---|
初期費用 | 5〜20万円 |
運用 | 5万円〜10万円/月 ※業務量による |
レポート作成(定型) | 2万円/月 |
レポート作成(オーダーメイド) | 10万円〜/月 |
打ち合わせ(オンライン) | 2万円/月 |
打ち合わせ(訪問) | 10万円〜/月 |
ランディングページ制作 | 20万円〜 |
契約期間は初回3ヶ月、その後は1ヶ月更新でご契約いただくお客様が多いですが、長期契約の割引などは柔軟に対応させていただきます。
ご契約までの流れ
お問い合わせ:下記のフォームからお問い合わせください。スムーズな対応のため、現在のご状況とご検討状況をできるだけ詳細にご記入ください。ミーティングの日程調整を進めます。
初回打ち合わせ:オンラインで1時間程度のヒアリングを実施します。貴社の事業についての詳細や運用の目的・目標をお聞かせください。ここでおおまかなご提案ができることがほとんどです。事前に広告アカウントを共有いただければ、広告アカウントの現状分析も行います。
お見積り:お見積もりを提出いたします。必要に応じてオンラインのミーティングを設定します。
契約締結:ご契約を電子契約書にて締結いたします。
運用開始:広告アカウントや各種計測ツールの共有をお願いいたします。新規アカウント開設の場合、広告配信開始まで約2週間を想定しています。既存アカウントの引継ぎの場合は、即時にアカウント分析を開始いたします。
中小企業のリスティング広告運用代行はご相談ください
弊社はリスティング広告では月予算30〜100万円程度、まだ専任のマーケティング担当者を設置していないような中小企業様のマーケティング支援が得意な会社です。オンラインでの集客を強化したいけれどなにから始めてよいかわからない・担当者がいないのでいろいろ任せたいという企業様に多くご利用いただいております。
オンラインでのご相談とお見積りは無料で行っておりますので、下記のフォームよりご予約ください。